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3/22/道に迷ってるみたいで、不安(バーナサ)
2007/03/22(Thu) 17:09:17
3月22日。
お題挑戦第4日目。 道に迷ってるみたいで、不安 バーナサです。 注意! 「バーティミアス」という児童書のBLです。 知らない人、または嫌悪感を抱かれる方は、スルーしてください。 また、二次創作を知らない方は、興味本位でのぞかないでください。 2巻、プラハにて
「バーティミアス、本当にこの道であっているんだろうな。」
小僧のいらいらした声が魔法がしみこんだプラハの町に響く。 聞いているこっちまでいらいらしてくる声だ。 「ああ。間違いない。」 ―――この前は間違いなく。 ただ、俺がいない間にどう変わったかは知らない。 「だったら何でこんなに歩いてつかないんだよ。」 ヒステリー度3割増。 確かに空は夕暮れ、まもなく太陽は沈む。 「お前が午後ののんびりした時に『銀のナイフが欲しい』なんて言うからだろ。」 「ロンドンで買ったら怪しまれるからここで買うだけじゃないか。思いついたらすぐ行動する。そんなの基本中の基本じゃないか。」 「基本中の基本?あー、エリートさんはすごいですねぇ。 だいたい、銀のナイフ買うのにジンが付き合うのは相当いかれてるからな。 何であんなもんが欲しいんだ?」 「お前には関係ない。」 そう言い捨て、すたすたと歩く。 俺はその後をのんびりとついていった。 「おい小僧、どこまで行く。ここだ。」 5分後。 俺は、銀加工店だったところの前で立ち止まった。 今はもう、見捨てられた古い家。 さびた看板に「古里銀加工店」の文字。 「やってないじゃないか。」 小僧がつぶやく。 「そんなの見れば分かる。」 「他の店はないのか?」 「ジンが銀加工店を知ってるだけで奇跡だ。」 「あ、そう。」 もう日は沈み、もうすぐ暗くなる。 日が沈んでから暗くなるまでの少しの時間。 俺が好きな時間だ。 「来て損した。帰る。」 せっかく案内してやったのにそれはないだろ。 俺の中の悪戯心に火をつけた。 「損はないと思うけど。」 「損に決まってるだろ。こんなとこ。」 「そう思うのはナサニ…」 「うるさいっ。」 うるさいといわれて黙る俺じゃない。 「エルだけだぜ。 じゃあヒント。 ここは大通りから離れた薄暗い路地です。 太陽はさっき沈みました。 人影は見えません。」 これで分からなかったら相当アホだ。 まぁ、思いつくといっても2種類思いつくが。 「え?」 小僧が興味を持って振り返ったそのとき。 俺は、ナサニエルの頬に唇をおとした。 真っ赤になるナサニエル。 これは見ものだ。 「バーティ…」 声にならない悲鳴をあげようとするナサニエル。 俺は、小僧を置いて逃げた。 「そういうことっ」 こりゃ、帰ったら針のむしろが待っている…・…かもしれない。 初めて、ラブラブ度高めです。 もう…これは…あまりにもひどすぎて… ノーコメント… PR この記事にコメントする
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