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2024/05/18(Sat) 20:11:07
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3月20日。
お題挑戦第2日目。

だったら俺は大罪人だ
バーナサです。

注意!
「バーティミアス」という児童書のBLです。
知らない人、または嫌悪感を抱かれる方は、スルーしてください。

また、二次創作を知らない方は、興味本位でのぞかないでください。

1巻終了ぐらいの設定です。












「あら、バーティ。どうしたの?」
「よっ、クィーズル。久しぶりだな。」
顔をみなくても、相手はわかる。
こんなところで呼びかけてくるジンは、一人しかいない。
「かなり疲れたって顔してるわね。誰にこき使われた?」
こき使われて疲れているわけではない。
このソロモンとしゃべったことのあるジンは、これぐらいじゃ疲れない。
「お前、俺をバカにしてるのか?こんな平和な時代にこき使われたぐらいで疲れるわけないだろ。
インプやフォリオットなら別だが。」
クィーズルはくすっと笑いながら言った。
「それもそうね。」
座っていた芝生の上から空を見上げる。
インプやフォリオット、たまにジン(俺みたいな大物じゃなくて下級のだ。)にうめつくされている。
「じゃあ、考え事?」
以前の俺なら、「そんなのアホな人間がすることだ。」と笑い飛ばすだろう。
ただ、今はそれができない。
ここで、「ちょっと戦略を練ってるだけだ」といっても、普通のジンなら戦略ぐらいちょっと考えれば思いつく。
バカにされるだけだ。
考えた末、こういった。
「別に、ちょっと休んでいるだけだ。」
「インプやフォリオットみたいに仕事をサボって?」
はぁ。まさに墓穴。こいつと会うと、何かしら弱みを握られてしまう。
「お前がまじめすぎるんだろ。」
間抜けに聞こえるかもしれないな。
「間抜けなやつが仕事中にこんなところでのんびりしてると思う?」
思わずにやっとする。
「それもそうだな。」

クィーズルは、ユーモアが分かる。
しかも、魔術師の前では俺と違っていい子ぶっているため、魔術師にはそこまでひどいやつだと思われていない。普段は俺とほとんど変わらないユーモアの持ち主なのに。

「なぁ、クィーズル。」
「なぁに?」
「長年使えていた主人の本名を知ったら、どうする?そして、そいつが普通の主人よりもちょっとましなやつだったらどうする?」
突発的な質問だ。
当然、主人というのはナサニエルで、ちょっとましとは、ちょっと良心が残っているということだ。
クィーズルは、ゆっくり俺の方を向いた。
「そんなの、決まってるじゃない。飛び掛ってすぐがばっと。食べるわ。あ、魔術師がおいしそうじゃなかったら殺すだけだけど。」
「だよな。」
普通は殺す。あの時、命令を出された直後に殺しておけばよかった。
ローズマリーの缶に小僧が呪文をかける前に。(刑務所のかんだ。わかるよな。)
そうすれば、あんなやっかいごとに首を突っ込まずにすんだ。
なのに、それができなかった。
できるできないの前に、思いつかなかった。
あのときの俺は、インプよりもバカだった。
自分で認めている。

プトレマイオスの時と同じだった。
あの時も、本名を知っていた。(プトレマイオスの本名はプトレマイオスだ。当たり前だが。)
だが、プトレマイオスはそのことについて無頓着だった。
小僧は恐れている。
本名をいつばらされるか。
いつ俺が殺そうとするか。
プトレマイオスは、そんなことなかった。
俺を、信用してくれた。
小僧……ナサニエルは信用してない。

「本名がどうかしたの?まさか、知ったとか…。」
「ありえないな。魔術師がこんなに気をつけている時代に知るなんて。」
そう。そのありえないことがおこった。
「なんとなくっていうヤツね。私、そろそろ行かなきゃ。」
「おう。」
かるく、手をふる。
クィーズルは立ち上がると、微笑んで行ってしまった。

主人によって対応が違う。
そんなの当たり前のことだ。
主人の性格1つで、俺はイラつく。
でも、そんなの主人も一緒だ。
妖霊が嫌味な性格(俺みたいにすばらしいことを思いつく性格)だと、
妖霊によって対応が違ってくるのだ。
平等なんて、この世界にはない。

いまさら、繰り返しても遅い。

ただ、この約5年後にフェイキアールがこの法則をやぶったが、それはまだ未来の話。



あとがき。
途中から考えていた終わらせ方とずれていきました。orz...
というか、あたし、終わらせ方が無理ですね。
でも、これがバーティミアスで始めて書いた短編小説です。(記念すべき第1作目)
バーティの考え方で書くのが、楽しかったですvv

メリッサを聞きながら書きました。
↓↓
メリッサ
歌詞はないけど、聞いているとのってきます。


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